2023.04.06

奈良山の辺の道・ハイキングコース

山の辺の道は日本書紀には存在が確認されている日本最古の官道”です。
奈良県は地質学的に海→湖→奈良盆地となったことが知られていますが、奈良県が湖だった時代に湖のほとりに自然に発生した道と考えられています。山の辺の道が注目を集めだしたのはここ数十年のあいだのことです。厳密には現在の”山の辺の道は”古代からとコースが異なるようです。歴史上では日本書紀に”山の辺の道”も記述が見られるで少なくとも1300年以上の歴史があるということになります。

○ 山の辺の道(石上神宮→大神神社コース)が親しまれている理由

1. 距離がちょうど良い。(ゆっくり歩いて1日で回れるコース)
2. 随所に道案内があり地図,ガイドマップが無くても回れます。
3. 季節の花、寺社、古墳が楽しめます。
4. 随所にトイレ休憩所(トレイル青垣ではシャワーも可)がある。
5. いつでもリタイアできる。1kmほど西に歩くと国道169号に出ます。路線バス(奈良交通)で天理または桜井駅まで行けます。駅からの日帰り 奈良観光旅行が可能。体力に自信の無い方でも安心してハイキング楽しめます。
6. 万葉の時代からの有名な人の詠んだ・書いた歌の石碑が多数あり。(30個以上あります。探してみてください。) 歌人・筆者:柿本人麻呂,額田王,川端康成,武者小路実篤,天智天皇.etc

山辺の道詳細マップ

○ 山の辺の道に自転車でゆけますか?

と良く聞かれますが。歩いた方がお勧めですとお答えします。

  1. 道が狭い
  2. 階段、石畳がある。
  3. 狭い道で休日は人が多く迷惑かも?

などがありますが、自転車好きならそれもありと思います。ユーチューブの動画参考に願います。

マウンテンバイク:◎ 楽しめます。

奈良「山の辺の道」ツアー 2015.7.19

”小沢秀平”様より

ファットバイク:○ 所々不便あり

【自転車サーリー】奈良県山の辺の道のグラベルをファットバイクでサイクリング。のんびりラーツー。カップルヌードルはカレー派。surly.krampus.trailride.

”Zen”様より

ロードバイク: △ 好きな方なら楽しめるかも?

【ロードバイク】桜井から天理まで、山の辺の道ハイキングコースを自転車で走ってみました。

“山太のんびりライド”様より

 

 

山の辺の道観光スポット

東海自然歩道”である山の辺の道(奈良市街から桜井駅まで)のうち駅からのハイキングコースとして人気がある石上神宮→大神神社の案内をします。

距離はビジネス旅館やまべからの概算の距離です。(若干の誤差があります。)

括弧内スポットは山の辺の道から少し外れたところにあります。

山の辺の道へのアクセスは奈良のビジネスホテル ビジネス旅館やまべが近くて便利です。

ビジネス旅館やまべ

  • 距離:0m
  • 種別:宿泊施設
  • コメント:スタート地点です。食事処が少ないのでお弁当をお忘れなく。

吉本サイクル

  • 距離:300m
  • 種別:レンタサイクル
  • 住所・TEL:0743-63-1127 奈良県天理市川原城町842
    コメント:天理駅から一番近い自転車屋さんです。レンタサイクルができます。乗り捨ても可能です。JR天理駅と近鉄天理駅の改札の間のガード下をくぐったら目の前にあります。山の辺の道自体は石畳や階段があるため自転車での移動は難しいですが迂回ルートおを書いたの案内マップをもらえます。

天理教本部

  • 距離:0.8km
  • 種別:神社・宗教施設
  • アクセス:天理駅から改札口を出てまっすぐ進みます。アーケード商店街(天理本通り)を歩いた終点左手に天理教本部があります。
  • コメント:天理市に初めて来られた方は、本通りを歩いている天理教の”はっぴ”を来た人々や、天理教の建物の多さ,大きさに圧倒されることでしょう。天理教本部はその中でもっともスケールが大きいです。また天理教本部の入り口となる大鳥居(黒門)は高さが15mもあります。天理教本部の建物の中は、信者の方でなくても無料で入ることができます。建物の中央部には”甘露台”というシンボルがあり信者はそちらに向かって参拝されています。1月にはおせち会と言って天理教本部に飾られたお餅が雑煮として無料でふるまわれます。奈良マラソンの折り返し点も天理教本部前となります。

親里大路 銀杏並木

  • 距離:0.8km
  • 種別:ビュースポット
  • コメント:

最近のインスタブームでたくさんの人が訪れるようになりました。2023年は11月10〜12日歩行者天国にイベント”ほこてんり”が行われました。イベントは終わりましたが銀杏はまだまだ見頃です。(写真は2023年11月21日の親里大路の銀杏並木)

布留川 桜並木

天理教本部〜市役所を通る親里大路の南側は布留川が流れ遊歩道になっています。春には、桜の名所となります。八重桜、ソメイヨシノ、雪柳、桃色とりどりのコントラストが美しいです。

天理参考館

  • 距離:0.8km
  • 種別:博物館
  • コメント:天理教本部の立っている場所は、”布留遺跡”という考古学的にとても重要な遺跡があったところです。布留遺跡から出土した”布留式土器”は出土した土器から年代を推定するための基準になるようなものです。天理参考館には、布留遺跡から出土した出土物のほかに、アジアの民俗学の貴重な資料も展示されています。

厳島神社

  • 距離:0.8km
  • 種別:神社
  • コメント:古くは常蓮寺の鎮守社であり、弁財天女(べんざいてん)と一言神(ひとことぬし)を祀っていたとされますが、明治初年に厳島神社と改め、明治16年に境内の一部が石上神宮の御旅所になったとされます。
  • 正確な場所は分かりませんが文献によく出てくる小野小町が訪れた”いそのかみ寺”や僧遍昭が住んでいた”良因寺”も厳島神社近辺にあったと考えられています。

ル・レーブ

  • 距離:1.2km
  • 種別:レストラン
  • 住所・TEL:0743-63-6922〒632-0032 奈良県天理市杣之内町123
  • コメント:2023年10月29日火災にて当面の間休業中。早期の再開をお祈り申し上げます。
  • 石上神宮のとなりにあります。ランチはとても混み合います。コスパはとても良いです。
  • お勧め度:★★★★★
  • 外部リンク: ルレーブ

農家カフェ けやき

  • 距離:1.2km
  • 種別:レストラン
  • 住所・TEL:0743-63-6922〒632-0032 奈良県天理市杣之内町
  • コメント:自家農園で採れた、安全、安心なランチ・スイーツを提供するカフェです。建物の外観は地味ですが、市場では見かけない食材と出会うことも。農家カフェとと謳うので野菜主体の食事で見た目以上のボリュームがあります。今回はランチに、”そうめん南瓜””黒米””オクラの花”飲み物は”有機コーヒー”や”月ヶ瀬のお茶で作った紅茶”などの大和野菜・大和食材があります。店内で地元野菜の販売もしています。

 

石上神宮

  • 距離:1.2km
  • 種別:神社
  • 住所・TEL:0743-62-0900 奈良県天理市布留町 石上神宮
  • コメント:(石上神宮観光案内←click)700年以上前崇神天皇御代の頃からといわれている日本最古の神社です。同じく日本最古の神社大神神社と比べるとこじんまりして落ち着いた雰囲気です。境内は神の使いとされる野生化した鶏が走り回っています。春には石上神宮外苑で天理桜祭りが開催され夜桜を楽しむことができるお勧め桜スポット。山の辺の道の中継点として境内から山の辺の道が伸びています。物部氏の武器庫としても有名です。石上神宮神庫に収められている七支刀は鹿の角の形をした刀で、4世紀に百済から送られたといわれています。この七支刀には銘文が刻まれており、その内容は古事記や日本書紀年代などを解明する重要な鍵になりました。以前の石上神宮は本殿が無く拝殿の向こうは禁足地になっていました。明治時代に政府の許可を得て禁足地の調査をしたところ玉や武具など沢山の国宝級出土がでできました。日本最古の神社だけに今後も新たな発見があるも知れません。
    石上神宮鏡池馬魚の伝説:南北朝時代後醍醐天皇が吉野に逃れるとき、馬がいな鳴いて敵に見つかるのを怖れて首を切り落としました。それが馬魚になった。といわれています。馬魚は天然記念物に指定されています。
  • お勧め度;★★★★★

内山永久寺跡

  • 距離:1.5km
  • 種別:寺院跡
  • 住所・TEL: 0743-63-1001(天理市商工観光課)・奈良県天理市杣之内
  • コメント: 現在は建物は無く山の辺の道沿い石碑が田んぼの中にあります。建物の一部は石上神宮に移されました。池の近くに松尾芭蕉の歌の石碑”内山や とざましらずの 花盛り”と桜が植えられています。静かに桜を楽しみたいならここがお勧め。

なら歴史芸術文化村

  • 距離:2km
  • 種別:博物館
  • コメント:なら歴史芸術文化村は、歴史、芸術、食と農など、奈良県の誇る文化に触れることができる施設です。
    日本で初めてとなる文化財4分野(仏像等彫刻、絵画・書跡等、建造物、考古遺物)の修復作業現場の公開や、国内外から招いたアーティストとの交流、子どもを対象としたアートプログラムなどを実施します。
  • 最近では、ミツバチの巣が頭の中のできたため解体修理を行った、當麻寺の仁王像阿形が修復を終え展示されていました。

東乗鞍古墳.

  • 距離:3km
  • 種別:古墳
  • 住所・TEL: 奈良県天理市杣之内町乗鞍乙木町北山
  • コメント: 山の辺の道は天理観光農園を出た後、広い舗装道路に出て、水田に囲まれた細い径に入っていきます。東乗鞍古墳は水田に囲まれた径から100m先の右手に見える柿畑と竹藪畑の中にあります。古墳時代の後期に作られたといわれています。7Omほどの前方後円墳で、九州の阿蘇山からとれる凝灰岩(通称ピンク石)の石棺と石室があります。石室の場所はは少しわかりにくいですが、柿畑と竹藪の境界を目指して歩き、竹藪側に20mほど進んだところにあります。石室の入り口は狭いですが中は広くなっています。(2023年4月14日現在土砂流入のため立ち入り禁止となっています。)

西乗鞍古墳

  • 距離:3km
  • 種別:古墳
  • 住所・TEL: 奈良県天理市杣之内町乗鞍乙木町北山
  • コメント: 東乗鞍古墳の西側にあります。山の辺の道からは少しは外れていますが、親里ホッケー場の隣で場所はわかりやすいです。。墳丘全体に桜の木が植えられており、隠れた桜スポットです。親里ホッケー場側にそのまま200mほど歩いてゆくと夜都伎神社の二の鳥居があり山の辺の道に戻ることができます。

夜都岐神社

  • 距離:3.5km
  • 種別:神社・古墳
  • 住所・TEL:奈良県天理市乙木町
  • コメント: この神社の読み方、由来は色々な説があり本当のところはよくわかりません。こじんまりした神社でもともと古墳のあったところ(宮山古墳)が神社となっています。春日大社とゆかりが深く社殿は春日大社からの茅葺屋根の建物です。言い伝えでは当社の東方に「鹿足石」という石があり武甕槌神が春日影向の途中に、立ち寄った時の神鹿の足跡で、その傍らに、武甕槌神が休息した乙女の松があるといいます。

SAMANARA GARDEN(カフェ サマナラ ガーデン)

  • 距離:3.6km
  • 種別:レストラン、カフェ
  • 住所・TEL:奈良県天理市乙木町651
  • コメント: 夜都岐神社から山の辺の道を外れ50Mほど東に進んだ所にあります。自家菜園と地元野菜をる買った野菜を使った季節の御飯とスイーツおお店です。早めのランチならここがお勧め。お店に中にピザのお店(アルコバレーノ)も併設されています。
  • お勧め度:★★★★
  • 外部リンク → サマナラガーデン

せんぎりや

  • 距離:4km
  • 種別:休憩所・商店
  • 住所・TEL:奈良県天理市乙木町23TEL0743-66-0810
  • コメント:山の辺の道沿いにある無人販売所。千切り大根や季節の果物、飲み物をおいています。

竹之内環濠集落

  • 距離: 4km
  • 種別:集落
  • 住所・TEL:奈良県天理市竹之内町
  • コメント: 南北朝の戦国時代、自衛のため集落の周りの溝の内外を土塁により盛り上げ、 さらに外側には竹を植えました。 現在はその名残が少し残っている程度です。濠は公民館左手側にあり少し見えにくくなっています。

十二神社

  • 距離: 4.5km
  • 種別:神社
  • 住所・TEL:奈良県天理市竹之内町865
  • コメント:式内小社「大和国山辺郡 夜都伎神社」の論社である(他の論社は同市乙木町の夜都岐神社と田井庄町の八剣神社)。伝承によれば、江戸時代、乙木村の産土神である夜都岐神社の社地と、現在の十二神社の社地である竹之内村の三間塚池(さぎづかいけ)を交換したという。竹之内村の本来の産土神は白山権現を祀る白山権現社であったが、明治時代に当社に合祀された。拝殿の前には神石があり、参拝前に「ワハッハ」と声を出して笑い三回周囲を廻る風習がある。境内社に七柱神社・多賀神社がある。当社の北側には地元の人が「火の谷」と呼ぶ地域がある。「夜都岐」は「八剣」が変化したものとされ、各地の八剣神社の創建譚に「日の谷」の地名がよく登場することから関連があるものとみられる。
  • アクセス:竹内環濠集落裏のため池沿いの道を進むと突き当たりにあります。獣よけのフェンス開けて通る必要があります。

みちふく

  • 距離: 4.4km
  • 種別:お食事処
  • 住所・TEL:奈良県 天理市 萱生町 1318-1
  • コメント:飲食店が少ない中軽い定食を食べることができる貴重なお食事処です。Menuは(食事)そば、そうめん、おにぎり、コーヒー、ビール、梅酒、カルピス、わらびもち、くずきりetc.
  • アクセス:竹ノ内環濠集落の舗装道路を過ぎ、柿や梅畑のあるあぜ道に入って数百m先右手の民家風の建物の軒先に”みちふく”があります

波多古塚古墳

  • 距離: 4・5km
  • 種別:古墳
  • コメント:山の辺の道沿い梅林の向こうに見えます。全長144mの前方後円墳”特殊器台埴輪”(埴輪の原型),濠の跡、埴輪も多量に見つかっていいます。3世紀後半古墳時代初期の大型古墳です。梅の季節にはきれいに見えます。波多古塚古墳の西側の径を下っていくといくつか古墳が固まってあります。

萱生環濠集落

  • 距離: 4.6km
    アクセス:波多古塚古墳の横の未舗装道からすぐ舗装道路になり集落が見えます。集落の入り口が萱生環濠集落です。
  • 種別:集落
  • コメント:竹ノ内環濠集落と同じく南北朝の戦国時代、自衛のため集落の周りの溝の内外を土塁により盛り上げ、 さらに外側には竹を植えました。 現在はその名残が少し残っている程度です。

西山塚古墳

  • 距離: 4.6km
  • アクセス:萱生集落に入ってすぐ右手のみかん畑が西山塚古墳です
  • 種別:古墳
  • コメント:宮内庁の区分では衾田陵は、西殿塚古墳とされていますが、本当の衾田陵はこの西山塚古墳と考えられます。

西殿塚古墳 衾田陵

  • 距離: 4.8km
  • 種別:古墳
  • アクセス:西山塚古墳を過ぎると左手方向に”衾田陵”の看板が見えます。山の辺の道からそれて坂道を100mほど登ったところにあります
  • コメント:宮内庁では手白香皇女(継体天皇の妻)の墓として管理されています。全長が200mを超える非常に大きな古墳ですが道がわかりにくいせいかここまで来られる観光客は少ないです。考古学的には、この古墳が手白香皇女(継体天皇の妻)の墓ではないことはほぼ確実ですが、実際に誰の墓なのかというのは崇神天皇とか卑弥呼の次の代”台与”とか説が分かれるようです。いずれにしても大王級の重要人物の墓と思われます。

東殿塚古墳

  • 距離: 4.9km
  • 種別:古墳
  • アクセス:西殿塚古墳からさらに急な坂を上ると左側に細長い濠があります。東殿塚古墳は道を挟んで濠の反対側の柿畑です。
    コメント:全長130m超えの大きな古墳ですが近くから見ると古墳であることさえ気づきません。墳丘が低いらか自然の地形を利用しているからでしょうか?誰のお墓か不明ですが”鰭付円筒埴輪”という特殊な埴輪が出土しその表面に”船の絵”が書いてあったということですから海運を含め非常に交易に優れた人だったかもしれません。それにしてもこんな山の上から船の絵の埴輪が出土するのも面白ですね。ここからの見晴しは非常によく、大和平野や大和三山を一望できます。

念仏寺

  • 距離: 5km
  • 種別:寺院
  • アクセス:萱生集落を抜けお墓(お墓も燈籠山古墳の上に立っています)を通り過ぎたところ右手にあります。
  • コメント:お寺のお堂自体は新しい小さなお寺です。何度も消失しているらしいですがお寺は行基が開いたとのことです。また向かいの燈籠山古墳の墓の中には”坂上田村麻呂の墓”もあるそうでお寺の歴史自体は古いようです。お寺の向いには六地蔵がおられ観光客を迎えてくれます。

中山大塚古墳(大和神社お旅処)

  • 距離: 5.5km
  • 種別:寺院
  • 住所・TEL:奈良県天理市中山町大和神社お旅所
  • コメント:出土物から箸塚古墳に次ぐ古さと考えられる前方後円墳です。中山大塚古墳の一部 が削り造られた大和神社のお旅処の祠があります。大和神社はそこから0.5kmほど西に行ったところにあります。 ここは大和神社、山の辺の道出張所といった感じです。山の辺の道は古墳の墳丘の前方部の上を通ります。近くにトイレがあります。

柿本人麻呂碑

  • 距離: 5.6km
  • 種別:歌碑
  • 住所・TEL:奈良県天理市中山町
  • コメント:山の辺の道には和歌や短歌の書かれた石碑がたくさんありますが、中山大塚古墳下にあるこの柿本人麻呂碑は山の辺の道で一番有名な歌碑と言っても過言ではありません。観光案内で山の辺の道のの紹介で最もよく用いられる写真の一つです。歌聖と呼ばれる”柿本人麻呂”の歌だから?歌の情景と周りに風景がマッチングするから?本当の理由はよくわかりませんが観光客が写真を撮ったり弁当を食べたりにぎやかなポイントの一つです。肝心の歌碑の中身は、”衾路を 引手の山に 妹を置きて 山路を行けば 生けりともなし””家に来て  わが家を見れば  玉床の  外を向きけり  妹の木枕”意味は柿本人麻呂の妻の亡骸を龍王山に葬り引手の山(龍王山)に妻を置いて山道を帰ると生きた心地がしない。家に帰ってわが家の寝床を見ると妻の木枕が外を向いていた。といったところでしょうか。ご存じのとおり柿本人麻呂は謎の多い人物ですが北山の辺の道の近く和邇下神社の近くに柿本人麻呂をまつった”柿本寺跡”があります。

長岳寺

  • 距離: 6.5km
  • 種別:寺院
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町508長岳寺・0743-66-1051
  • コメント:弘法大師が建てたとされるお寺です。当時はとても大きなお寺だったようで1kmほど離れた上ッ道沿いにも長岳寺五智堂という建物があります。現在は関西花の寺として平戸つつじやカキツバタの季節紅葉の季節が見頃です。本尊の阿弥陀如来という仏像は玉眼(目に水晶が入った)の日本で一番古い部仏像です。全国の紅葉百選にも選ばれた紅葉の名所で、紅葉の季節には普段公開されない”狩野山楽”の地獄絵が公開されます。また9月15-16日には柳本地域一帯でライトアップのイベント(千灯会)が開催されます。
  • お勧め度:★★★★

天理市トレイルセンター

  • 距離:6.5km
  • 種別:休憩所、食事処
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町577-1トレイル青垣・ 0743-67-3810
  • コメント:長岳寺の駐車場横にある天理市トレイルセンターは山の辺の道沿いの数少ない食事処歴史文化の紹介コーナーはもちろん、たくさん歩いた後の汗を流せるシャワー設備や、ロードバイクを停めるためのバイクラック、美しい眺望が楽しめる開放的なデッキも設置。地元の食材を使った食事や、県内の特産品の購入もできます。また、観光コンシェルジュが常駐しているので、山の辺の道周辺のトレッキングや、サイクリングを組み合わせた周遊観光、龍王山登山口として軽登山など、様々な観光情報を収集するのにおすすめです。窓口では、ノルディックポールの無料貸出を行っていますので、山の辺の道などを歩く際には気軽にご利用ください。
  • 周辺お食事処:(外部リンク)
    洋食Katsui 山の辺の道
    英国風喫茶kurinoki
    手打ちそば”かおく”
    そば千古(2023/4/13現在休業中)

黒塚古墳 資料館

  • 距離:(6.5km)
  • 種別:古墳、博物館
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町1118-2 黒塚古墳資料館・0743-67-3210
  • コメント:長岳寺の坂を下りると石畳の広い道に出ます。左折すれば崇神天皇陵を通る山の辺の道になりますがこの道を右折し柳本駅方面に向かいます。黒塚古墳は公園に整備されており墳丘に上ることができます。すぐ側に、天理市立黒塚 古墳展示館があり、出土した鏡群(レプリカ)や石室内の実物大復元模型が製作されていています。近辺の古墳の発 掘状況やいろんな情報をパネルにしたものも多数展示されていて入場料無料はお得です。黒塚古墳は、考古学ファンには重要な意味を持つ古墳です。”三角縁神獣鏡”という特殊な鏡が出土したのです。出土した当時は、邪馬台国の鏡と関連付けて考えられましたが今は関係ないという考え方が主流です。箸墓古墳の調査が行わたり、纏向遺跡で巨大な住居跡が見つかったりして纏向〜桜井の調査も進んでいます。こちらの資料は箸墓古墳近くの桜井埋蔵物センターで展示されています。
  • お勧め度;★★★★

伊射那岐神社(天神山古墳)

  • 距離:6.5km
  • 種別:神社・古墳
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町神山
  • コメント:山の辺の道を少し外れ、国道169号線沿いトレイル青垣の西側にあります。神話で有名な伊邪那岐命をまつる神社で菅原道真も祭られています。神社の裏手は古墳となっています。 普段はひっそりしています。梅の季節がおすすめです。

崇神天皇陵

  • 距離: 6.8km
  • 種別:古墳
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町 崇神天皇陵
  • コメント:全長240mの壮大な前方後円墳で崇神天皇陵から景行天皇陵までは大小20近くの古墳が集まっています。小高い丘になっているので香具山,畝傍山が見渡せます。絶景ポイントです! 実在したとすれば崇神天皇は3世紀後半から4世紀の頃と考えられおり、それ以前の天皇が葛城山のふもとに都を構えたのに対し初めて、三輪の磯城端籬宮に都を構えたとされています。「古事記によると」崇神天皇の時代に疫病が蔓延していたが、夢枕に大物主神が、三輪山に大物主神を祭れば国が平安になるといったことが遷都のきっかけになったとしています。
  • ビューポイント:崇神天皇陵の東側にビューポイントがあります。

櫛山古墳

  • 距離: 6.8km
  • 種別:古墳
  • 住所・TEL:奈良県天理市柳本町
  • コメント:崇神天皇陵の山の辺の道を挟んで反対側にあります。全長160mを超える大きな古墳なのですが隣に崇神天皇陵という巨大有名古墳があるので気づくことなく通り過ぎる観光客もたくさんおられます。誰が埋葬されているのかわかりませんが、中円双方墳(両端に方墳、真ん中に円墳)という特殊な形をしています。1900年以降の発掘で中円部の石室と、後方部に祭祀跡が見つかったそうです。

景行天皇陵

  • 距離:7.0km
  • 種別:古墳
  • 住所・TEL:奈良県天理市渋谷町 景行天皇陵
  • コメント:景行天皇陵柳本古墳群の中では最大全長300mで日本でも7番目の大きさの古墳です。景行天皇は崇神天皇の孫といわれており、天理市の最南端山の辺の道沿いにあります。考古学的には景行天皇陵と崇神天皇陵は実際のところどちらがどちかかわからないようです。明治時代以前はここが崇神天皇陵といわれていました。

大和三山ビューポイント

  • 距離:7.3km
  • 種別:ビューポイント
  • 住所・TEL:奈良県天理市渋谷町
  • コメント:グーグルマップの”山の辺の道花壇”を通り過ぎると、”絶景ビューポイント”の看板があり山辺の道から左(東側)に100mほど進んだ処にあります。大和三山(畝傍山、耳成山、香具山)や葛城山、金剛山を見渡せる見晴らしの良いスポットです。

立子塚古墳

  • 距離:7.6km
  • 種別:古墳(横穴式石室)
  • 住所・TEL:奈良県桜井市穴師
  • コメント:大和三山ビュースポットを通り過ぎ200mほど進むと道の両側にお地蔵さんがおられます。その手前も竹藪の奥に立子塚古墳があります。
  • 後期古墳が比較的少ないこのあたりでは数少ない巨石墳です。石室への入り口が狭く急傾斜のため入るのは容易ですが脱出が難しい古墳です。
  • 複数人で行かれるかロープを使うことをお勧めします。

龍王山古墳群

崇神天皇陵東のトイレからの竜王山登山道の両側にあります。登山等沿いに、お地蔵さん?のような石碑があり(写真参照)それより、頂上側に無数にある800基程度あると言われています。6世紀後半の古墳です。

龍王山

  • 距離:10.0km
  • 種別:ビューポイント
  • アクセス:長岳寺の横からのコースと崇神天皇陵を超えた左手からのコースと2本あり。
  • コメント:山の辺の道(天理から桜井)はご高齢の方や、普段運動されない方には1日コースとしてちょうどよいでしょうが、普段から運動される方には少し物足りない(歩き足りない)かもしれません。そのような方にお勧めなのが龍王山~笠山三宝荒神コースです。笠山荒神からは巻向山横を通って檜原神社で合流できます。標高が500mちょっとなのでプチ登山気分も味わえます。途中は10000以上あるといわれる龍王山古墳群の石室を見ることができます。また龍王山からの見晴は抜群です。

珠城山古墳群

距離:8.0km

種別:古墳
アクセス:景行天皇陵からみかん園を抜けたところで山の辺の道を外れ右手に少し言った小高い丘の上にあります。
コメント:三基古墳が並んでいる内の一基の古墳は石室を見学することができます。石棺と多くの副葬品が出土しました。石棺と副葬物は、橿原考古学博物館で見ることができます。

Brighton Tearoom Cottage(ブライトン ティールーム コテージ)

距離:9km

種別:カフェ(紅茶専門店)
アクセス:玉城山古墳群から桧原神社に向かう途中にあります。
コメント:コチラお勧めの飲み物は紅茶の中でも”バルモラル ブレンド ティー”。

バルモラルは英国王室が毎夏避暑地として過ごされるスコットランドのお城の名前。

エリザバス女王二世はその中でも特にバルモラル城とバルモラルでだされる琥珀色の紅茶を愛したと言われ、崩御までの二ヶ月をバルモラル城で過ごしたと言われています。
またエリザベス女王二世は、熱々の沸騰したお湯で作った紅茶が好みと言われています。

”Brighton tearoom Cotage(ブライトンティールーム コテージ”のバルモラルブレンドの紅茶(ブラックティー)は正に琥珀色で熱々の紅茶をたっぷり楽しめます。またデザートも見た目以上にボリュームたっぷり、昼食後に減った小腹を満たし、満腹感を味わえます。

オープンテラスからは川ののせせらぎに音も聞こえる自然豊かなカフェです。

桧原神社

距離:9.5km

種別:神社

コメント;崇神天皇の時代、疫病が流行したことから宮中でお祀りしていた”天照大御神”を祀るにふさわしい場所を探すことにしました。

コメント:崇神天皇娘の豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)がその場所を探し各地を転々としましたが最終的に”伊勢神宮”に天照大御神をお祀りすると決めるまでの候補地を元伊勢”といいます。

桧原神社は、最初の元伊勢と考えられています。

祭神は天照大神と豊鍬入姫命です。

三つ鳥居の神社で、春分と秋分の日には、鳥居の前から二上山の二山の間に太陽が沈むのを見ることができます。

ホケノ山古墳

距離:10km

種別:古墳

コメント:山辺の道からは少し外れていますが、桧原お食事処の急な坂道をおりてしばらくいったところにある前方後円墳。

桧原神社を元伊勢とした、崇神天皇娘の豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)のお墓とされています。

墳頂部(後円部)の中央から「石囲い木槨」出土

其れ以外に横穴式石室尾見つかっています

桧原お食事処

距離:9.5km

種別:お食事処

コメント;桧原神社の鳥居の前のお食事処です。


檜原神社の鳥居前にあります。石上神宮~大神神社の中間地点にありお食事に最適の場所にあります。気さくな女将さんが温かく迎えてくれます。本場三輪そうめんと炊き込みご飯のセットは1000円とお得。ここのお勧めは地元の特産品を使用していること。柿,みかん,ワラビもちのほか山椒,唐辛子かんぴょうや親戚の方が作られた地元のお酒も置いています。(夏場は梅酒,冬場は甘酒)。団体で座敷の予約もできます。(TEL0744-43-7633)

箸墓古墳

距離:9.5km

種別:古墳

コメント;長さ約300mの前方後円墳。宮内庁によると、第7代孝霊天皇の皇女の倭迹迹日百襲姫命
(やまととももそひめ)の墓に治定(じじょう)されています。倭迹迹日百襲姫命は名前に”とび”が含まれているので巫女という説があり、古事記では大神神社のご祭神”大物主命”と結婚したとされています。

一説では邪馬台国の女王”卑弥呼”の墓という説もあり、箸墓古墳の周りには”卑弥呼の里”というアピールも目立ちます。

 

 

纒向遺跡  辻地区 建物群

距離:9.5km

種別:遺跡・宮跡

コメント;

纒向遺跡は、2世紀後半から4世紀までつづいた都市機能を持った南北2km、東西1.5kmの大きな集落跡です。

コチラの建物は三つの建物の杭の跡が復元されています。

測量がなされ三つの建物が東西の方向に並んでいます。東の方には穴師山が見えます。

現地でのモニュメント的な雰囲気を味わうなら纒向遺跡 建物跡(辻地区)の見学をお勧めします。また纒向遺跡の資料を見学するなら桜井埋蔵文化財センターの見学をお勧めします。

アクセス:お車でお越しの方は巻向駅の東側からは車で通行不可の踏切があるので注意です。ナビで”奈良県営住宅巻向団地”と入力すると正しくナビされます。

 

 

てのべ たかだや(マル勝髙田商店)  そうめん

距離:9.5km

種別:お食事処

コメント;そうめん専門店。伝統的なそうめんのお店とは違い、スイーツを頼めるなどおしゃれなお店。

そうめんも太さの違うもの、そば、パスタなど種類も老いです。

行楽シーズンはとても混み合いますが、席の予約はできないので注意。

時間をずらすのが良いかもしれません。

桜井埋蔵文化財センター

距離:9.5km

種別:博物館

コメント;展示物の半分くらいが纒向遺跡の資料です。

纒向遺跡は同時代の集落遺跡大きく違う特徴がいくつかあります。

  1. 平城京に匹敵する広さ;平城京に匹敵する大きさの集落が2世紀末に突然現れました。また建物の並びは東西方向に並んでいる。(辻地区建物群)。東に穴師山西に二上山配置するなどなど計画的に都市開発されている。
  2. 農業ではなく土木用具が出土;鋤(すき)と鍬(くわ)の出土の割合だ。古代では鍬は農耕具として、鋤は土木工事用の道具として使用されてきたましたが、纒向遺跡では95対5と、鋤が圧倒的に多く農業をするためにつくられた場所ではないということを証明してます。
  3. 各地から人とモノが集められた;多くの人やモノが動員されました。それを証明するのは出土した「搬入土器」です。
    調査では、出土した土器の実に15%は他地域から持ち込まれたもので、それも、西は九州から、東は南関東にまで広がっている。さらに海外の韓式土器も含まれている。
  4. 祭祀用の遺物が出土:木製仮面や桃の種などが出土しています。前方後円墳発祥のちであり古墳と祭祀の関係が指摘されています。また建物が東西方向に並んでいることや鶏の埴輪が出土していることから太陽信仰との関係も考えられます。※出土した桃の種は放射線炭素測定からAC135〜230年のあいだに食べられたという結果がでています。

神御前神社(かみのごぜんじんじゃ)

距離:10km

種別:神社

コメント;倭迹迹日百襲姫命
(やまととももそひめ)。古事記では大神神社のご祭神大物主神と結婚されたとされています。そのためか神社のお社は大神神社のご神体の三輪山がよく見える場所にあります

狭井神社(三輪山登山の受付)

距離:10km

種別:神社

コメント;狭井(さい)神社は、正式には狭井坐大神荒魂(さいにいますおおみわのあらみたま)神社とよばれ、大神神社の摂社です。

垂仁天皇の時代に創祀され、延喜式神名帳にも記載されている古社で、本社(大神神社)の荒魂を祀る神社です。

祭神は、大神荒魂神を主神とし、大物主神、媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)、勢夜多々良姫命(せやたたらひめのみこと)、事代主神(ことしろぬしのかみ)を配祀しています。

狭井神社の由来は拝殿の裏に井戸があり、この井戸水は万病に効くとして重宝されています。

また社務所で受付をして拝殿横から”三輪山”に登ることができます。

2023年11月現在三輪山は登ることができますが、コロナの期間中や、正月など登山禁止日があり、直前に禁止になることもあり事前の確認が必要です。

 

大美和の杜展望台

  • 距離:11km
  • 種別:ビュースポット
  • コメント:桜のビュースポット。日本で最も古い神社として崇敬されている大神神社にある展望台です。東に神体山である三輪山、西は大和盆地が一望できる景勝の地です。大和三山、二上山、葛城山、金剛山、多武峰、生駒山まで望め、古代の風景を目の当たりに見るようです。ここで万葉集の三山歌や額田王の歌を思い出すのもよいでしょう。古代の歴史を語る場としてふさわしい風景です。

磐座神社(いわくらじんじゃ)

  • 距離:11.1km
  • 種別:神社
  • コメント:”薬の神様を祀る神社”
    大神神社の摂社です。ご祭神は”少彦名神(すくなひこなのかみ)”です。本殿が無く拝殿の向こうにイワクラがあります。少彦名神は大物主神と共に国土を開拓し、医薬治病をの方法を定めた薬の神様として信仰されています。三輪山の麓にある、辺津磐座のひとつ。

活日神社(いくひじんじゃ)

  • 距離:11.2km
  • 種別:神社
  • コメント:”お酒造りの神様を祀る神社”
    ご祭神は”高橋活日命(たはかしいくひのみこと)”崇神天皇が大物主神に捧げる神酒を高橋活日命に造るるように命じました。高橋活日命は杜氏の祖神として敬われています。

大神神社

  • 距離:11.5km
  • 種別:神社
  • 住所・TEL:奈良県桜井市三輪 大神神社・0744-42-6633
  • コメント:
    大神神社はご神体が三輪山で拝殿が三輪山の方向を向いています。
    ご祭神は、大物主大神 (おおものぬしのおおかみ)、少彦名命(すくひこのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)です。
    大物主大神がどういう神様か古事記と日本書紀で違います。古事記→美和之大物主神など(綏靖天皇の外祖父で三輪氏の祖神) 、日本書紀→大己貴神の和魂(にきみたま)
    少彦名命:出雲の国造りで大国主命と共に国造りを手伝った小人の神様、知恵の神様。
    大己貴命:日本書紀ででは国ッ神の首魁。古事記では、大国主命の幼少名。
    いずれにしても出雲の神様と深いつながりがあります。また大己貴神も南側巻向山の麓は地名に出雲ががあったり、出雲出身の英雄”野見宿禰(のみのすくね)”のお墓があったりと大神神社一帯が出雲と深いつながりがあります。
    また、出雲がウミヘビ(龍神)を大神神社が蛇を信仰していることからも関係が深いですね。

神宝神社(かんだからじんじゃ)

  • 距離:11.9km
  • 種別:神社・季節の花
  • 住所・TEL:奈良県桜井市三輪 大神神社・0744-42-6633
  • コメント:大神神社の摂社で熊野三神を祀る神社です。4月終〜6月にかけ銀竜草が見られます。

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