2023.05.29

興福寺 国宝館 八部衆

興福寺のレア仏像八部衆を案内します。八部衆(はちぶしゅう)とは八つの部族の意味。仏法を守護する八尊の護法善神。仏教が流布する以前の古代インドの鬼神、戦闘神、音楽神、動物神などが仏教に帰依したもので。仏像が全部残っているのは京都三十三間堂と興福寺のみといレア仏像で国宝館に常設展示されています。

宝物館興福寺国宝館:

  • 所在地 :〒630-8213 奈良市登大路町48
  • TEL/FAX 0742-22-5370 / 0742-22-5357
  • URL http://www.kohfukuji.com/
  • 拝観時間 09:00~17:00 ※入館締切16:45休日 年中無休
  • 拝観料 :国宝館 単独券
    大人・大学生…700円
    高校生・中学生…600円
    小学生…300円

阿修羅像(あしゅら)

像高153cm。三面(三つの顔)六臂(六つの手)を持つ。帝釈天と壮絶な争いを繰り 広げ 最後には戦いに敗れ、仏教を 深く信じるようになった。

五部浄像 (ごぶじょう)

像高48.8cm 色界最上位の聖者、自在天子、普華天子、遍音天子、光髪天子、意生天子という五尊の浄居天を合わせて五部浄居天と呼ぶ釈迦の出家を促している。象頭の冠をかぶり、少年のような表情に造られている)。経典に説く「天」に当たる像と考えられる。

沙羯羅像 (さから)

像高153.6cm。頭頂から上半身にかけて蛇が巻き付き、憂いを帯びた少年のような表情に造られている。八大龍王の一つ。経典に説く「竜」に当たる。

鳩槃荼像(くばんだ)

像高151.2cm。頭髪が逆立ち、目を吊り上げた怒りの表情。経典に説く「夜叉」に相当する像とされている。四天王の内の増長天の眷属と。首から上が馬で体が人間の形をした二神がそれぞれ鼓と鈸(ばつ)を持つ姿に描かれる。

乾闥婆像 (けんだつば)

像高160.3cm。獅子冠をかぶる着甲像である。両目はほとんど閉じられている。本来は音楽の神として楽器を奏し、胎児や子供の息災を護る役目をします。獅子冠をつけ三叉戟を持っています。

迦楼羅像 (かるら)

像高149.7cm。興福寺像は鳥頭人身の着甲像である。インドの神ガルーダを元にしている。毒蛇を食べ火を吐く霊鳥。

緊那羅像(きんなら)

像高149.1cm。頭上に一角、額に縦に3つ目の目がある。インド神話に登場する音楽の神々(または精霊)である。

畢婆迦羅像 (ひばから)

像高156cm。やや老相に造られ、あごひげを蓄えている。経典に説く「摩睺羅伽」に相当するものとされる。緊那羅と同じく音楽をつかさどる神さま。大蛇(ニシキヘビ)を神格化した

アクセス

興福寺国宝館 ビジネス旅館やまべからお車で30分(国道169号線を北に進む)。電車で50分(JR天理→奈良 15分 奈良駅から徒歩30分)