2023.04.23

東大寺 法華堂(三月堂)

天平時代からある東大寺最古の建物です。不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)を本尊とするところから羂索堂と呼ばれていたが、毎年3月に法華会(ほっけえ)が行なわれたことから、のちに法華堂とか三月堂と呼ばれるようになりました。現在の礼堂部分は正治元年(1199)に重源上人によって新造されたものです。このお堂で華厳経が日本で初めて講義されたともいわれています。狭いお堂に仏像がたくさん安置されているのが特徴です。令和の時代の建物の耐震補強の際に仏像の再安置移動が行われました。

堂内の仏像の安置状況は、仏像安置図を参照ください。

執金剛神像

法華堂の執金剛神立像は、良弁僧正の念持仏と伝承される秘仏で普段は法華堂不空羂索菩薩像の背後の厨子に隠れて見れません。1年に一度、良弁忌に合わせ12月16日16:00まで開扉されます。執金剛神とか金剛力士像の阿形と吽形の2体の性格を併せ持つ神とされます。仏教の護法善神で金剛杵を持っている為この名前があります。インドではヴァジュラパーニと呼ばれ半裸ですが日本では甲冑を着て憤怒の表情をしています。

→執金剛神詳細

不空羂索観音菩薩立像

東大寺法華堂本尊。現存最古の不空羂索菩薩頭上の宝冠は約1万1千個におよぶヒスイなどの玉類で飾られている「羂索」は漁猟の網で衆生を漏らさず救済する意味とされ無病息災、財産守護などの20種類にのぼる利益があるとさています8本の腕のうち、2手は胸前で合掌する左右の手の間に水晶の宝珠(如意宝珠)を潜ませています。

梵天

402.0センチメートル 不空羂索観音菩薩立像の脇侍として位置される。左手に経巻を持つ。本尊の左脇侍で通常の脇侍と逆配置。鎧を着けている

帝釈天

帝釈天:403.0センチメートル。不空羂索観音菩薩立像の脇侍として配置される。本尊の右脇侍で通常の脇侍と逆配置。鎧を付けていない。通常帝釈天は鎧を着けることが多い野でこれも通常とは逆となっている。

広目天

高さ304cm脱活乾漆造の仏像は少なく、国宝指定されている四天王像としてはほかに当麻寺の四天王像があるのみ。西北に位置し右手に筆(亡失)、左手に経巻を持つ。

多聞天

高さ310cm。奈良時代作。東北に位置し右手で三叉戟を支え、左手の持物は亡失しているが、おそらく宝塔を捧げ持っていた。

持国天

高さ309cm。奈良時代作。南東に位置し右手で三叉戟を支え、左手は腰にあてる。

増長天

高さ300cm。奈良時代作。南西に位置する。唯一冑をかぶっている。

金剛力士像(阿形)

高さ326.4cm。髪の毛が逆立っている。金剛力士像としては法隆寺、長谷寺として最古級で国宝指定されている塑像。東大寺の金剛力士の阿形の配置として他の寺院と左右が逆で向かって右側に阿形が配置されている。

金剛力士像(吽形)

高さ306.0cm。金剛力士像としては法隆寺、長谷寺として最古級で国宝指定されている塑像。東大寺の金剛力士の阿形の配置として他の寺院と左右が逆で向かって左側に吽形が配置されている。また金剛力士像が甲冑を着ているのも比較的珍しい。

アクセス

近鉄奈良駅から徒歩30分。JR奈良駅から市内循環”東大寺大仏殿・春日大社前”停留所下車徒歩10分。(お車)やまべから高畑駐車場下車徒歩15分。