2023.04.20

室生寺観光ガイド

室生寺とは

  1. 山号:宀-山
  2. 宗派:真言宗室生寺派総本山
  3. 本尊:釈迦如来(金堂)、弥勒菩薩(弥勒堂)、如意輪観音(金堂)
  4. 住所:奈良県宇陀市室生区室生78
  5. 電話番号:0745-93-2003
  6. 室生寺の由来:僧”役小角(役行者””が開き”空海”が真言宗の道場として再興したと伝えられています。一説では近くにたくさんある洞窟”龍穴”の龍神を祭った龍穴神社の神宮寺という説もあります。またここの龍神は以前興福寺近くの猿沢池にすんでいたが移り住んだという伝説もあります。
  7. 室生寺の歴史:奈良時代桓武天皇が病気にかかった時興福寺の僧を送って祈ったり、雨乞いで興福寺の僧を派遣したり当事は興福寺とのつながりが深い寺でした。江戸時代に幕府が室生寺と興福寺を引きはなしてから”弘法大師信仰”が深まり”女人高野山”として発展しました。
  8. 室生寺の見所21世紀に残したい風景近畿一位:NHKの“21世紀に残したい風景”の近畿1位に選ばれた室生寺は昔火山だった切り立った岩山の上に立っている大自然に囲まれた山寺です。多くの奈良の寺が戦火で消失・再建したなかで、室生寺は僧兵を持たなかったことと平安京の都からはるか遠い位置に存在したこと山の中にあることなどから内乱、焼き討ち等に遭うことがなかった数少ない寺です。また初期の密教美術の宝庫となっております。金堂や本堂の屋根は”柿葺(こけらぶき)”と”桧皮葺屋根”で瓦ではなく木の皮が使われています。古びた柿葺屋根は周りの風景とマッチしてしっとりと落ちついた気品漂う建物となっております。最小の五重塔として有名な五重塔は台風で大木が倒れ大きな被害を受けましたが補修されました。五重塔の背後から奥の院、御影堂へ通じるとびきり急勾配の石段が始まる。
  9. 室生寺の仏像:仏像も豊富で弥勒菩薩立像、釈迦如来坐像釈迦如来立像、十一面観音立像いずれも貞観時代の仏さまです。
  10. 蛍スポット室生川:室生寺の前を流れる室生川は蛍スポットとしても有名で、梅雨の時期には蛍が見られるきれいな川です。近鉄室生口大野駅から室生寺にいたる県道28号線は”蛍街道”とも呼ばれバス停”三社の森”から室生寺にかけて特に蛍が多く生息するようです。
  11. 石楠花・紅葉の寺:季節の花として石楠花が有名で石段の両側から石楠花の森が広がっています。秋には紅葉がすばらしく室生川にかかる太鼓橋から見る紅葉は絶景です。

室生寺太鼓橋

室生川にかかる朱塗りの橋。紅葉の季節にはビュースポットとなります。

室生寺仁王門

仁王門は通常南側向いていることが多いですが、室生寺は南側を室生川が流れているため。西側を向いています。江戸時代に焼失し昭和に再建されてたため仁王の彩色もよく残っていますが鳩よけの金網が厚くよく見えないです。紅葉と石楠花の季節にはビュースポットとなります。

室生寺宝物殿

建物はまだ新しいです。展示している仏像の数は多くないですがすべて有名で仏像マニアなら見る価値ありです。(↓クリックすると詳細ページに移動します)

鎧坂

金堂に向かう階段です。石楠花の時期にはビューポイントになります。天然の石を使った階段なのででこぼこしており気をつけて歩かないと躓きます。

弥勒堂

鎧坂を上がって左手にあります。興福寺にあった伝法院を移設したそうです。中に須弥壇があり厨子の中に本尊弥勒如来が納められています。

安置仏像:

金堂

寄棟造り(よせむねづくり)、杮葺き(こけらぶき)の金堂は平安時代の建築で国宝。 斜面を利用した懸造(かけづくり)で、正堂部分は平安時代前期(9世紀後半)の建立で、その後鎌倉時代などに大改修が行なわれています。

安置仏像(クリックするとリンク先が開きます)

軍荼利明王 石仏

鎧坂を挙がった右手に天神社がありその向こうの岩に軍荼利明王が彫られています。軍荼利明王は密教の五大明王の一つで釈迦の別のお姿です。南方の守り神とされ憤怒の表情をしています。一般的には一面八臂が多いですが室生寺は顔が一つ手が10本あります。

本堂(灌頂堂)

金堂からさらに石段を登ると本堂があります。ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を修するための堂で、寺院の中心であるところから本堂、或いは灌頂堂と呼ばれています。延慶元年(1308)の建立。五間四方入母屋造りの大きな堂で、和様(よう)と大仏様の折衷建築様式を示しています。

安置仏像:如意輪観音菩薩

五重塔

本堂の西側、奥之院への参道を兼ねる急な石段の最上段に、五重塔が優美に立っています。屋外の塔としては我が国で最も小さく、また法隆寺に次ぐ古塔です。檜皮葺の屋根や丹塗りの組物が、奥深い樹林に包まれて格別の風情があります。平成十年九月、奈良地方を襲った台風七号の強風はこの幽邃な聖地にも及び、倒壊した巨木の一つが、室生寺最古の建造物である五重塔に著しい損傷を与えました。しかし今では修理を終え美しい姿を取り戻しました。

 

やまべ〜室生寺 サイクリングコース

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アクセス

電車:JR天理からJR桜井駅へ桜井駅で近鉄線桜井駅に乗り換え。三重方面室生口大野駅から室生寺行バス室生寺前下車徒歩3分

お車:ビジネス旅館やまべから国道169号線を南下、桜井で国道165号線を東に約5km右手に看板あり宇陀市の県道28号線を南下約3km

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観光地概要