2023.11.11

出雲建雄神社と八つ岩のイワクラ(三種の神器を祀る神社と由緒の岩 奥の院?)

三種の神器の”草薙剣”の荒魂を祀る石上神宮摂社の”出雲建雄神社”を紹介します。また、”出雲建雄神社”の由緒の元になったイワクラ”八つ岩”と八つ岩へのアクセスを紹介します。

出雲建雄神社拝殿

元来は山辺の道沿い桜の名所の内山永久寺(うちやまえいきゅうじ)の鎮守の住吉社の拝殿でした。
内山永久寺は鳥羽天皇の永久年間に創建された大寺院でしたが、神仏分離令により明治9年に廃絶しました。その石上神宮摂社の出雲建雄神社の拝殿として移築しました。この建物は内山永久寺の建物の遺構として貴重なもので、国宝に指定されています。

出雲建雄神社 本殿と祭神

祭神は三種の神器である”草薙剣(くさなぎのつるぎ)”の荒魂(あらみたま)である 出雲建雄神(いずもたけおのかみ)をお祀りしています。
草薙の剣:「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)は、日本で最も有名な剣と言っても過言ではありません。別名「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)とも言います。日本神話に登場する伝説の神剣であり、正当な皇位の証として古代より歴代天皇に継承されている「三種の神器」のひとつです。

祭神”草薙の剣の由緒と行方

草薙の剣の始まりは”古事記“”日本書紀”の素戔嗚尊(そさのおのみこと)による八岐大蛇(やまたのおろち)退治の話で初めて出てきます。
 毎年襲来する八岐大蛇に次々と7人の娘を食べられて、今年は最後の娘が生贄となり食べられてしまうのだと嘆き悲しんでいる老夫婦を素戔嗚尊が石上神宮の祭神の刀である「十拳剣」(とつかのつるぎ)と言う長い剣で頭と尾を斬り刻み、大蛇を倒すと尾から出てきた刀が”草薙の剣”です。”草薙の剣”は「十拳剣」がかけるほど硬く妖しく禍々しさを感じさせる剣だったので、素戔嗚尊は天上界である高天原の天照大神のもとへ使いを遣り、献上することにしました。
その後、天照大神の孫の瓊瓊杵尊が草薙の剣と共に、珠、鏡を含めた三種の神器を地上界に持ってきます。さらに後の時代の”日本武尊”が草薙の剣”で大和平定に大活躍し、その後戦でなくなりました。日本武尊の妻のふるさとの愛知にある”熱田神宮”に本物のの草薙の剣が、天皇には形代としてのレプリカが祀られることとなったとのことです。
ところで本物の”草薙の剣”が祀られている熱田神宮ですが天智天皇から天武天皇の間に熱田神宮から”草薙の剣”の盗難騒動があり、天武天皇の時代には本物の”草薙の剣”は一時的に?天武天皇の元にあったようです。
石上神宮の由緒にある石上神宮の神官の夢や創始は天武天皇の時代ということになっています。

出雲建雄神社の由緒と八つ岩

縁起には、天武天皇(てんむてんのう)の御代に御鎮座になった由がみえます。 それによると、 布留邑智(ふるのおち)という神主が、 ある夜、 布留川の上に八重雲が立ちわき、 その雲の中で神剣が光り輝いている、 という夢を見ました。 明朝その地に行ってみると、 8つの霊石があって、 神が 「吾は尾張氏の女が祭る神である。(おそらく日本武尊の妻)今この地に天降(あまくだ)って、皇孫を保(やすん)じ諸民を守ろう」 と託宣されたので、神宮の前の岡の上に社殿を建ててお祀りしたということです。
8つの霊石があ現在の八つ岩と考えられます。

八つ岩の博痴石

祭壇のイワクラからさらに頂上に登ったところにあります。博打?ができるような平らな岩です。”鬼滅の岩”のようにキレイに割れています。

頂上からの眺め

木が生えているので良い眺めまでは生きませんが、歩きやすいように間伐はされており、地元の方々がきちんとメンテナンスされているようです。

八つ岩へのアクセス(1)林道入り口

ナビの設定を”三甲リース天理センター”にします。(株)三甲の外周道路、三甲リース天理センター付近の送電線鉄塔を探します。お車または自転車のアクセスをお勧めします。

(株)三甲の外周道路鉄塔の下に林道の入り口がありガードレールに”八つ岩”の落書き?があります。

八つ岩へのアクセス(2)分岐

林道は一部舗装されており、歩きやすいです。数百メートル道なりに歩きますと分岐にでます。

道なりに進むと、龍王神社(りょうさん)、八つ岩へは右折して坂道を登る感じで進みます。

八つ岩へのアクセス(3)崖

50〜100m進むと崖があり、崖沿いに丸太の橋がかけられています。崖を渡ります。

八つ岩へのアクセス(4)ロープ

崖を渡って50m右手に小さな木の看板と、山の斜面にロープが見せます。ロープ沿いに斜面を北東方向に登ると”八つ岩”に到着です。

お疲れ様でした!

アクセス

八つ岩へのアクセス:
天理市観光協会は”現地までのルートは大変わかりにくいので、ご注意ください。”としか書かれていません。
お車ですと駐車してから10分程度でアクセス可能です。

あまりアクセスに着いての情報が無いの詳しめに説明します。アクセスの説明をします。

ます、ナビの設定を”三甲リース天理センター”にします。(株)三甲の外周道路、三甲リース天理センター付近の送電線鉄塔を探します。
道幅は軽自動車2台がギリギリすれ違える道ははなで舗装道路ですが落ち葉や枝が落ちており路面は良くないです。