室生寺とは
- 山号:宀-山
- 宗派:真言宗室生寺派総本山
- 本尊:釈迦如来(金堂)、弥勒菩薩(弥勒堂)、如意輪観音(金堂)
- 住所:奈良県宇陀市室生区室生78
- 電話番号:0745-93-2003
- 室生寺の由来:僧”役小角(役行者””が開き”空海”が真言宗の道場として再興したと伝えられています。一説では近くにたくさんある洞窟”龍穴”の龍神を祭った龍穴神社の神宮寺という説もあります。またここの龍神は以前興福寺近くの猿沢池にすんでいたが移り住んだという伝説もあります。
- 室生寺の歴史:奈良時代桓武天皇が病気にかかった時興福寺の僧を送って祈ったり、雨乞いで興福寺の僧を派遣したり当事は興福寺とのつながりが深い寺でした。江戸時代に幕府が室生寺と興福寺を引きはなしてから”弘法大師信仰”が深まり”女人高野山”として発展しました。
- 室生寺の見所21世紀に残したい風景近畿一位:NHKの“21世紀に残したい風景”の近畿1位に選ばれた室生寺は昔火山だった切り立った岩山の上に立っている大自然に囲まれた山寺です。多くの奈良の寺が戦火で消失・再建したなかで、室生寺は僧兵を持たなかったことと平安京の都からはるか遠い位置に存在したこと山の中にあることなどから内乱、焼き討ち等に遭うことがなかった数少ない寺です。また初期の密教美術の宝庫となっております。金堂や本堂の屋根は”柿葺(こけらぶき)”と”桧皮葺屋根”で瓦ではなく木の皮が使われています。古びた柿葺屋根は周りの風景とマッチしてしっとりと落ちついた気品漂う建物となっております。最小の五重塔として有名な五重塔は台風で大木が倒れ大きな被害を受けましたが補修されました。五重塔の背後から奥の院、御影堂へ通じるとびきり急勾配の石段が始まる。
- 室生寺の仏像:仏像も豊富で弥勒菩薩立像、釈迦如来坐像釈迦如来立像、十一面観音立像いずれも貞観時代の仏さまです。
- 蛍スポット室生川:室生寺の前を流れる室生川は蛍スポットとしても有名で、梅雨の時期には蛍が見られるきれいな川です。近鉄室生口大野駅から室生寺にいたる県道28号線は”蛍街道”とも呼ばれバス停”三社の森”から室生寺にかけて特に蛍が多く生息するようです。
- 石楠花・紅葉の寺:季節の花として石楠花が有名で石段の両側から石楠花の森が広がっています。秋には紅葉がすばらしく室生川にかかる太鼓橋から見る紅葉は絶景です。